オーストリア・ラウリス産のバドガシュタインの原石です。
バドガシュタイン鉱石は現地ではラウリサーグリーンと呼ばれる鉱物で、ラジウム226を含む鉱物です。ラジウム温泉で使用される鉱物は秋田・玉川温泉の北投石が有名ですが、バドガシュタイン鉱石も同じラジウム226を含む鉱物で、オーストリア・バドガシュタイン地方でも温泉による治癒が政府公認ですすめられています。温泉による治癒の歴史は古く、さかのぼると中世からなのだそう。
ラジウム226の鉱石は微量放射線を体に浴びることで体を活性化するとされています。
この効果は「ホルミシス効果」と言い、発見したのは、トーマス・ラッキー博士 (Thomas Donnell Luckey)。約30年前に当時アメリカのアポロ計画の医学顧問だった博士にNASAから放射線量の研究依頼を受けたことがきっかけで発見されました。宇宙飛行士が放射線を浴びることによる人体への影響を調べていたそうです。当時は全ての放射線は危険という認識だったのですが、このトーマス氏の発見によりひっくり返りました。
■自然放射線と人工放射線の違い
放射線という単語は日本では311後に誰もが知る単語になったと思います。自然放射線と原発からでた放射線物質の出す放射線とどう違うのかは、自然放射線と人工放射線の違いです。
自然放射線は宇宙線によってつくりだされたものが出す放射線と天然にある鉱物や岩石中の放射性元素によるものがあります。カリウム、ウラン、ラドン、ラジウムなど。
人工放射線は核実験や原発事故によって放出される放射性物質、医療での放射線利用によりでてくる放射線です。ヨウ素、セシウム、ストロンチウムなど。
■ラジウム226とラドン222
ラジウム226は、ウランがエネルギーを放出しながら崩壊していく過程でできる物質で、ラジウムが崩壊したものをラドン222といいます。ラドンは自然放射線の半分以上を占めている無色・無臭のガス状の物質です。高濃度のラドンを含む地層を通った地下水はラドンを含んだ温泉水となり、ある一定量以上のラドンを含む温泉を法律で「放射能泉」としています。そしてラドンを多く含んだ放射能泉を一般にラジウム温泉と呼んでいます。
自然ラジウム226は半減期が1600年で、ラジウムを含んだバドガシュタイン鉱石は同等の期間、微量の自然放射線を放出するということです。
お風呂に使用する場合は500g〜1kgが目安ということです。
ミルフィーユ状の崩れやすい石ですので、浴槽にいれる場合はネットなどをご使用ください。
今回から掲載したバドガシュタイン鉱石は仕入れ先のバイヤーが直接ラウリスに行って手に入れたものになります。証明書がついていないものは偽物とお話がありましたので、ご注意ください。
■産地:オーストリア・ラウリス産
■サイズ:134×70×50mm
■重さ:601g
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