奈良県宇陀市産のシナバー原石です。
シナバー、または辰砂は硫化水銀(HgS)鉱物。古くから「賢者の石」として知られる石です。以前に何度か取り扱ったことがありますが、今回数点のタイプの違うシナバーを迎えました。
中世、鉱物研究が盛んだった時代、シナバーは賢者の石として名前を残しました。現在はその名前がどのような意味から名付けられたのか分からなくなっていますが、メロディさんの本、アントロポゾフィーの鉱物学ではシナバーは水星に対応する石として紹介されています。
中国では、辰州(湖南省近辺)で多く産出したことから「辰砂」と呼ばれ、儒教の経典や司馬遷の歴史書の中にも記述があったとされます。漢方、顔料などに使われてきた歴史があります。日本では弥生時代から使用されていたと言われています。
色鮮やかな赤、または透明色の結晶化した赤色の鉱物で、水銀を精製するものと素材。空気中で400度以上熱した後、分離したガスを冷却して水銀は作られますが、シナバーの鉱物自体はそこまで慎重にならなくても毒性は心配なさそうです。(加工するなどの場合はお取り扱いに注意していただければと思います。)
奈良県宇陀市は古くからシナバーの産地として知られています。
■KEY WORD
シナバー/辰砂
【威厳のある態度】【自信】【ビジネス】【商人の石】【自己主張】【血液】【体の強さ/柔軟性】【体重】【不妊】【水に対する恐怖】
■サイズ:54x49x44mm
■重さ:130g
■産地:奈良県宇陀産
■星座:獅子座
■惑星:水星
■HgS