ケブラリーザは、ディアマンティーナのダイヤモンドの漂砂鉱床のある地域だけでしか採掘されない石です。
ケブラリーザはポルトガル語で『滑らかに割れる』という意味だそうで、
別名【ライトニングケブラリーザ】【ライトニングエッグ】と呼ばれています。
滑らかな曲線は自然に作り出されたもので、この丸みを帯びるまでには特殊な環境を経ています。
●ケブラリーザの作られ方
ケブラリーザの産出されるディアマンティーナのある地域は、ダイヤモンドの漂砂鉱床でもあります。
クォーツやダイヤモンド、その他の鉱物が地殻変動などによって近くの川に流れ込み、
上流から下流へと流れていく間に角が削られて丸みを持つようになります。
ポケットと呼ばれている川の中のくぼみに入り込み、石が溜まりながら回転し、
またここでもダイヤモンドなどにクォーツは削られ丸みを帯びます。
ダイヤモンドや金は、クリスタルやその他のお石より重たいですので下の方に潜り込み、
上の方にはクォーツやその他の石が埋まっている状態になります。
長い時間をかけて、ポケットには砂が、そして雨によって水分を含み湿った状態になります。
ここまででライトニングクォーツと同じ条件になり、落雷が落ちると水分で冷やされ割れない状態ができます。
同じようにケブラリーザも落雷のあとを刻まれます。
ライトニングクォーツと違うところは、川とダイヤモンドの力で丸みを持ったという点。
今回初めて出会って、この握りしめた時の手触りにとても惚れ込みました。
市場に出回ることは滅多にないということです。
大地の力と川の力と雨の力と雷。自然の研磨の技術も垣間見ることができる素晴らしい石だと思います。
■サイズ:71×44×35mm
■重さ :128g
■ブラジル ディアマンティーナ
色が変色している部分が落雷の跡